【囲碁上達】高段者の形勢判断「手割り」

こんにちは、今回は高段者が利用している形勢判断方法の手割りについて紹介したいと思います。
言葉自体は聞いたことがあるかもしれません。今回のこの記事でぜひ手割りを学んでください。

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形勢判断の難しいところ

形勢判断とは文字通り自分と相手のどちらのほうが形勢が良いかを判断することです。自分は50目、相手は40目だから自分のほうが10目多い。などそういう感じですね。

しかし、囲碁とは難しいもので見た目の陣地だけでは判断のつかないものがあります。例えば厚みというものです。この厚みは何目ですか?と聞かれても答えることのできる人はいません。厚みがこの後何目の陣地になるのか、どれだけその厚みが働くのかなど数えることは不可能だからです。

しかし、形勢が良いのか悪いのかは判断できないとその後の進行にかかわりますよね。
そこで使われるのが手割りという判断方法です。

手割りの例

どちらからおさえますか?

テーマ図

では、例として一つ紹介します。上図のような盤面です。今白は右上のサンサンに入ってきた場面です。この時皆さんが黒番だったらどちらからおさえますか?

おそらく多くの方が右辺からおさえると答えたかなと思います、右辺からおさえを打つので正解です。

右辺からおさえた後の進行例

しかし、ではなぜ上辺からおさえるのがダメなのかはわかりますか?

上辺から後のおさえた進行例

上辺からおさえた進行例です。右上は定石の形の一つです。黒は何一つ悪い手を打っていません。黒9と上辺にも手を回すことができています。白の二連星の発展も妨げています。こう言われると悪くないようにも感じてきたのではないでしょうか。

ここでこの図が良くないことを説明に用いるのが手割りという手法です。

手割りの考え方

〇のついた黒石が変なところにあると言えた方は100点です。〇の石がどの程度悪いのかを手割りを用いて説明します。例えばの話で〇の石がない図を想定します。

上辺から抑えたずから〇を除いた図

この図で黒番です。といわれたら〇の場所には打たずに上辺の石を活かして左上にカカリに向かいますよね、右上の白石はもうはっきり生きていて、そこに近づいてもあまり得られるものはありません。

右辺からおさえた図から〇を除いた図

右辺から抑えた図から右辺の石を除いた場合ですが、どこに打ちますか?

右辺に開きを打つのではないでしょうか。よって、テーマ図から右辺をおさえた図は〇の石を無駄な石にせずに活かした打ち方を選択できていることがわかります。

こういう〇の石を除いた図を考えて形勢判断をしていきます。これが手割りという考え方です。

まとめ

実戦では紹介したような単純なワカレ以外にもたくさんの盤面があります。それこそ何目と答えの出ないワカレがたくさん出てきます。

そういった場面を手割りを用いて高段者は形勢判断をして石を効率よく働かそうと打っています。

今回の記事はすでに有段者または上級者の方向けの話です。
3級以下の方はまだ実戦で手割りを用いて形勢判断するのは難しいと思いますが、今後強くなっていく過程で知っておくと本当に助かる場面があるので、手割りとかいう話も読んだことあったなくらいの認識で日々の勉強を進めてください。

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